子どもたちの新しい門出・巣立ちのときを迎える卒業式は、感慨深いものがありますよね。
お祝いや感謝の気持ちを込め、卒業生に花を贈りたいと考える人もいるでしょう。ただ卒業式や卒園式で花を贈りたいと思っても、初めてだと何をどう選んだら良いかわからないものです。
- 卒業生への花はどのような種類が適切なのかわからない
- どのようなかたちで花を贈ればよいかわからない
そんな保護者や学校関係者の方へ、卒業式や卒園式に喜ばれる花の贈り方をご紹介します。卒業生へ贈る花に適した種類や選ぶポイントも解説。花の贈り方を知っておくことで、恥ずかしい思いをせずにお祝いできるでしょう。
卒業式・卒園式で贈られる花にはどんな種類があるの?
卒業式や卒園式で贈られる花は用途や相手によっても変わります。この章では贈られる花のなかでもメジャーな種類をご紹介します。
学校に贈る花
学校へ贈る花としては、スタンド花や壇上花が挙げられます。先生へ贈る場合は花束が良いでしょう。
相場はひとつ約2〜3万円。バラやカーネーション、ユリなどを組み合わせた、華やかな壇上花がおすすめです。
卒業生が胸につける花
胸元に生花のコサージュをつけるのも良いですね。コサージュでは華のあるバラをメインに作ったものや、ガーベラをメインにしたものなどがあります。
バラもガーベラも色のバリエーションが豊富なため、贈りたい相手に合わせた雰囲気に仕上げられるでしょう。コサージュの相場はデザインにより大きく異なります。予算に合わせ決めると良いでしょう。
卒業生に渡す花束
手渡しで花を贈りたい場合は、邪魔にならない小ぶりなサイズの花束にしましょう。ミニブーケや一本巻きの花もおすすめです。
一輪花で映えるのは、バラやチューリップ、カーネーションなど。ミニブーケの相場はひとつ2000円前後、一本巻きの花の相場は1本400円前後です。生花ではなくプリザーブドフラワーにすると、ぐっと価格が上がります。
どんな花が喜ばれるの?
贈られる花の種類が分かっても決めかねている。そんな保護者の方へ、贈りたい相手に喜んでもらえるような花と贈り方をご紹介します。
ガーベラ
お花屋さんで季節問わずに購入でき、黄色やピンク、赤、白など色の種類が豊富です。
ガーベラの花言葉は「希望」、ピンクの場合は「感謝」を意味します。
バラ
贈り花の定番であるバラは卒業祝いにもおすすめです。
一輪咲きのものからスプレータイプに咲くものもあり、贈る相手のイメージで選ぶことが大切となり、卒業生へ贈るバラは「感謝」を意味するピンク、比較的あたたかい印象のオレンジもおススメです。
ラナンキュラス
ラナンキュラスは薄い花びらが幾重にも重なった姿が非常に美しく、愛らしい花です。黄色のラナンキュラスはバターカップとも呼ばれます。
花言葉は「とても魅力的」「優しい心遣い(黄色)」です。男女選ばず贈ることのできる花でもあります。
チューリップ
童謡でも親しまれるチューリップはお祝いとして贈りやすい花です。チューリップの花言葉は「思いやり」です。男の子にも女の子にも適した言葉でしょう。
ピンクやアプリコットなど優しい色味のチューリップが人気です。現在5000もの種類が品種リストに登録されており、チューリップだけで組む花束は 贈り主の個性がたくさん詰まった世界でたったひとつのブーケとなるでしょう。
スイートピー
いまにも蝶が飛び立とうとしているように見えるスイートピー。花言葉は「門出」「優しい思い出」です。卒業や卒園にぴったりの花言葉を持つスイートピーなら、想いやメッセージを託して贈ることができるでしょう。
スイート(甘い)ピー(豆)マメ科の、甘い香りがするお花です。優しい香りがより一層門出を祝福してくれるはずです。
マーガレット
恋占いで使われることもあったマーガレット。白がメジャーなものの、ピンクや黄色などもあります。花言葉は「恋占い」の他に「信頼」という意味もあるのです。
友達や好きな人へ花を贈りたいと考えている卒業生に勧めてあげても良いですね。鉢物が主流なので可愛くラッピングして贈るのもよし!地植えにも適しているため長く楽しめます。
カーネーション
母の日で馴染みのあるカーネーションは「無託で深い愛」という花言葉を持ちます。
赤色の場合、花言葉は「母への愛」です。青いカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」と言われ、子どもの幸せを願ってはやまない保護者にぴったりと言えるでしょう。
カスミソウ
小さく可憐で優しい花をつけるカスミソウはブーケや花束、フラワーアレンジメントの名脇役です。カスミソウの花言葉は「感謝」です。卒業生だけでなく、お世話になった先生や先輩に贈るのにも適しています。
卒業式で喜ばれる花は、見栄えの良い花や可愛らしい花です。色で言うと「ピンク」「赤」「黄色」が卒業式で好まれます。卒業シーズンは旬である春の花、春らしい華やかさがある花を選ぶと良いでしょう。控えめで落ち着いた花が良い場合は、淡い色味の花を選ぶことをおすすめします。
花を贈るタイミングは、式典が終わった後が良いでしょう。先生へ贈るなら教室へ戻ったタイミングで、卒業生へ渡すのであれば解散後に集まっているタイミングで渡します。
解散すると記念写真のために集まっているため、そのタイミングに感謝やお祝いの言葉をそえて渡すのです。そのまま一緒に写真を撮るきっかけにもなりますよ。
タイミングを間違えないためには、式典や卒業生のスケジュールを事前に把握しておくことが大切です。事前に学校や卒業生へ確認をとっておきましょう。
また、式典が予定時間のとおりに進まないことを前提に、贈る花を準備しておくと慌てずに済みますよ。
卒業式・卒園式で贈る花を選ぶ時のポイント
贈る相手をイメージした花
花選びは贈りたい相手のことを思い浮かべ、イメージに合った花を選ぶことがポイントです。本人が好きな色、贈り相手のイメージカラー、あなたから見て贈り相手に合う色など。
相手のことを考えながら選ぶことが大切ですよ。気持ちの込もったお祝いの花をもらったら、誰でも嬉しいでしょう意識はしなくていいと思います
イメージと購入予算に合った花を選ぶ
シーズン中はお花屋さんで、既にできあがったものを販売しています。またオーダーメイドの花束やミニブーケ、コラージュも購入可能です。どちらが良いというよりも、理想のイメージと予算に見合う花を選ぶことが大切です。
こだわりたい。できあがっているものでイメージに合う花がない。という場合は、オーダーメイド。自分でいくつも花の組み合わせを考えるのが難しい。センスに自信がない。という場合はできあがったものが良いでしょう。
プリザーブドを扱っていないので こんなに強くおせません。
自分がもらったときに嬉しいと思える花を考えるのも、お花選びのヒントになりますよ。
こんな花はNG!縁起が悪くなってしまう花とは?
花のなかには、お祝いに適さない花もあります。卒業式のお祝いに誤って贈ってしまい、恥ずかしい思いをしたくはありませんよね。
また、相手に恥ずかしい思いをさせるのも避けたいもの。そこで、卒業式のお祝いに向かない花の種類から贈り方までご紹介します。お花を選ぶ前に知っておくことで、恥ずかしい思いをしないで済むでしょう。
お供えものや弔事を連想させる花
お祝いの場所で死にまつわることを連想させる花は控えましょう。菊や彼岸花の他に、白一色のアレンジは避けた方が無難です。誤って仏用の花束を購入しないよう気をつけましょうね。
花の贈り方で気をつけたいこと
花束や一本巻きを用意するとき、人数分しっかりと用意できるようにしましょう。本数が人数分、足りないとなるとお祝いの場が台無しです。余裕をもって事前にお花屋さんへ注文しておくことが大切です。
他の学校や学園でも卒業や卒園のお祝いに花を贈りたいと考えています。シーズン中のお花屋さんは繁忙期のため、直近ではなく期間に余裕をもたせて注文しましょう。
まとめ
卒業式にお花を贈りたいと思える保護者の方は素敵ですね。それだけ愛情深いのだと考えます。せっかくの門出・巣立ちのお祝いです。
相手も自分も恥ずかしい思いをすることのないよう、花選びは慎重に行いましょう。難しく考える必要はありません。相手をイメージし、しっくりきた花の種類と色味を選びましょう。
さりげない優しさのコサージュ、ちょっとしたお祝いの一本巻、少し華やかにミニブーケ、豪華な花束。あなたが心を込めて選んだものなら、どれも喜んでもらえるでしょう。
卒業生の笑顔が楽しみですね。素敵なお祝いになることを願っています。
