講演会・セミナー会場に飾る花や講師の方に贈る花といえば皆さんどのような花を思い浮かびますか?
よくさまざまな会場にお花が飾ってありますが、いざ花を飾ることになった時、どのような花を選べばよいか、その花の贈り方などわからないこと多いですよね。
また、花を飾る場所といっても演台の側、エントランス等さまざまです。さらに、飾るだけではなく、当日講師の方に贈る場面もあります。ここでは、講演会・セミナー会場に飾る花と講師に贈る花の選び方と注意点を紹介します。
講演会・セミナー会場に花を飾る理由
1.花は気持ちを伝えるのに最適な贈り物
講演会・セミナーを開く際には、会場に花を飾ったり、講師の方に感謝の気持ちとして贈ることもあるでしょう。花はそこにある見た目の美しさが魅力としてありますが、それ以外にもいろいろな魅力があります。
花には、どの花にも花言葉があり、贈る側が伝えたい気持ちを伝えてくれる花がたくさんあります。花を贈る時に相手の伝えた気持ちを花言葉を使って伝えるのはいかがでしょうか?
講演会・セミナーに使われる花の花言葉には、講演会の開催のお祝いの気持ちや、講師の方への感謝の気持ちを伝える花言葉が多くあります。
例えば、よく講演会のエントランスに飾られる胡蝶蘭。胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」です。この花言葉をもつ胡蝶蘭は、講師の方の活躍を願うことを伝えるのにはぴったりな花ではないでしょうか?
また、よく花を贈られる講師の方は、贈られたその花の花言葉を調べることが多いです。講演が終わった後に花言葉を調べ、花を飾ったり、贈ってくれた方の気持ち受け取ってくれます。花は気持ちを伝えるのには最適な贈りものといえるのではないでしょうか?
見た目の華やかさだけではなく、講師の方に伝えたい気持ちを花と一緒に贈るとより一層、講師の方も喜ばれます。今後、講演会・セミナーの参加者や講師の方に伝えたい自分の気持ちにぴったりな花を選び、花を通して想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
2.花が飾られていると会場が華やかになる
皆さん、会場に全く花がない講演会やセミナーに参加したことはありますか?花がない会場はとても暗く緊張した雰囲気になります。それは、講演会やセミナーへの参加者の多くはお互いに初めて会う人ばかりだからではないでしょうか?
参加者だけではなく講師の方も初対面の人が多くいる場所では少し緊張してしまうことがあります。。緊張感のある会場はどこか暗い雰囲気になってしまいます。そのような初めて会う人が多い場面では、演台の側やエントランスに花が飾られているだけで華やかになり、その場の雰囲気も柔らかくなります。
また、旬の花を贈れば季節を感じてもらえますし、花の香りでリラックスすることもできます。会場に花を飾る効果は絶大です。
講演会・セミナー会場に飾る花・講師に贈る花の選び方
会場に花を飾ると言っても、飾る場所はさまざまです。ここでは、「演台の側に飾る花」、「エントランスに飾る花」「ステージに飾る花」について説明します。
演台の側に飾る花
演台の側には壺に生けられた「壺花(つぼばな)」を飾ります。壺花といっても、依頼するフラワーショップのセンスによって、形、生けるける花というのは変わってきます。事前に注文すに飾りたい花、花を生ける壺について伝えておくことが大切です。
花を生ける壺の大きさに合う花を選ぼう
壺花と聞いて壺を用意できるかと悩まれる方もいるでしょう。多くのフラワーショップでは壺花を依頼したら、壺と花のセットでお願いすることができます。多くの場合、壺はレンタルになります。
ご自身で壺を用意できる場合は、フラワーショップに壺の大きさを伝えましょう。その場合は、壺の口の広さ、壺全体の高さなどを伝えるとフラワーショップもお花を選びやすくなります。
壺の口の広さや高さなどで、生ける花のボリュームや全体の形が変わってきます。フラワーショップが思っていたよりも、壺が大きい場合には、花を追加することになり予定よりも費用が掛かる場合もあります。
季節の花を使い背丈のある花を使おう
壺花をフラワーショップにお願いするときに気を付けたいことは、背丈のある花を生けることをお伝えした方がよいです。壺花は正面から見られる花になるので、花全体に高さを出すといいでしょう。
高さを出すことによって、会場の後ろに座っている参加者にも花を見てもらうことができます。一言に壺花といっても、依頼するフラワーショップのセンスによって、形、生ける花は異なります。
私も過去に壺花をフラワーショップに依頼したことがあります。高額な費用で壺花を頼んでも、いざ当日になると想像以上に小さく丸まった壺花となり、物足りなさを感じたことがあります。
その時は講演会の参加者の方からも、「あんな小さい壺花を置くなんで講師の方に失礼だわ!」とお叱りの言葉を頂きました。
高額な費用を払っても、大きさと比例するものではありません。それは、使っている花で料金が変わってくるからです。
皆さんも異なるフラワーショップで同じ金額で花を買ったときに、ボリュームの違いに驚かれた経験はありませんか?
それは季節の花と人工的に栽培された花の違いです。人工的に作られた花は1年中花をつけるように管理されており、1年中出荷され、高値で販売されます。
その代表例として挙げられるのが胡蝶蘭やバラです。ですので、自然に咲いた季節ものの花を使い、背丈のある壺花をお願いすることで、華やかでゴージャスな壺花を低予算で用意することができます。
具体的には、「春は桜の枝で背丈を出すように」「夏は茎が長めのヒマワリを入れて」「秋はススキで高さをプラスして」「冬はミモザで目線を上に持たせて」等。このような注文をフラワーショップにすると低予算で皆さんが納得がいく壺花が当日演台の側に飾られると思います。
参加者の注目を集められる色の花を必ず取り入れよう
講演会の演台の側に置く花で、赤や黄色などのはっきりとした花を取り入れることが大切です。講演会に参加する人の中には初めてその会場に来た人も多いと思います。
初めて来た場所は、壁や天井等に視線がいきがちです。講師の方の話が始まる前に視線を演台に集めるのは、会場を講演会の雰囲気に作り上げることの第一歩になります。また赤や黄色は遠くからでもわかるような色なので後ろの席の人も演台を注目します。
その演台の側には人が注目しやすい赤や黄色の花を取り入れるとよいでしょう。例えば光沢のある鮮やかな赤のアンスリウムや太陽のように明るい黄色のヒマワリがおすすめです。
エントランスに飾る花
エントランスに飾る花としては、全体的に背丈が低く丸みのあるものがよいでしょう。例としてはバスケット入ったアレンジメントフラワーや立体感のある胡蝶蘭です。
エントランスは参加者が出入りする場所なので、正面と側面の三方向から見ても楽しめる花が最適です。また、演台に飾る花と比べて値段が高いものが良いでしょう。
受付の机にはアレンジメントフラワーが定番
アレンジメントフラワーは、エントランスの受付の机の上に置く花として適しています。アレンジメントは、スポンジに花がさしてある状態なので、万が一花が倒れた時にも安心です。
土台となるスポンジには、少しの水しか含ませていないので受付で使う紙やパソコンが濡れる心配がありません。
また、受付の机の大きさや高さなどを事前にフラワーショップに伝えておくとよいでしょう。それらを事前に伝えることにより、フラワーショップもその机に適したアレンジメント作ってくれます。
また、アレンジメントフラワーをフラワーショップに注文するポイントとしては、丸みのある花を使って全体的に丸みを出すことです。例えば、春はガーベラ、夏はアジサイ等です。丸みのあるアレンジメントフラワーは、受付をする人の邪魔にならないので大変喜ばれます。
予算に余裕があるときは胡蝶蘭がおススメ
エントランスの花として定番の花は、「胡蝶蘭」。胡蝶蘭の花言葉は冒頭で述べたように「幸福が飛んでくる」です。縁起も良いので、エントランスに飾れば華やかにお客様を出迎えてくれます。講演会には特におすすめの花です。
花持ちが良くお手入れの手間もかからないので、講演で忙しい講師の方におすすめです。
講師に贈る花
講師の方に贈る花はステージで贈ることになりますので、見栄えのよい色鮮やかな花束がよいでしょう。
講師の方にとっても、講演の後にもらう花はその講演の達成感を感じるものの一つになります。花束のボリュームも両手で持ち運びできるくらいの大きさが良いでしょう。
講演会・セミナー会場に飾る花・講師に贈る花を選ぶ時の注意点
花粉に注意
ここで贈る花の中には、花粉がたくさんついている花があります。代表的な例としてはユリ。ユリは見た目も華やかであるため、よく講演会の場面で使われる花です。
しかし、このユリの花の花粉は一度服に付くとなかなか取れません。ユリの花粉は草木染めの材料として使用されるほどの強い色素を持っています。そのため、一度洋服に付いてしまうと頑固な染みとなり、なかなか落とすことができません。
講演会・セミナー会場に飾る花・講師に贈る花の贈り方
演台に飾る花の場合
運営者側が用意する場合は、まず、会場の規模や演台の大きさを確認しましょう。会場の規模にあった花を飾ることが重要です。
知人などが用意する場合は、事前に運営関係者に花を贈ってもよいかの確認をしましょう。会場等によっては、花の引き取りを禁止しているところもあります。
講師の方への花は、講演会の流れとして受け取っていただけることが多いです。ただし、「講演後に新幹線や飛行機を使った長距離移動を控えている」、「講演後に他の仕事がある」など、さまざまな事情がある講師もいらっしゃいます。
事前確認は怠らないようにしましょう。「ご迷惑でなければ花を贈呈させていただきたい。」と事前に一言確認することをおすすめします。
また、終了後に講師の方に贈った花を講師の秘書や事務局スタッフが手分けして持ち帰る場合もあります。その場合はフラワーショップに花を包む包装紙や輪ゴムなどを一緒に納品してもらうと良いです。
タイミングとしては、講師の方の話が終わった直後が好ましいです。花束を渡す前に、一言、講師の方への講演の感想と感謝の気持ちを伝えます。そのあと花束を講師の方に渡します。
まとめ
今回は講演会・セミナー会場に飾る花と講師の方に贈る花の選び方と注意点についてご紹介しました。花を置く場所とその花を置くサイズ感をフラワーショップに相談をすることをおすすめします。
花を置く場所を相談するのは、花を置く場所によって花の飾り方、選び方が異なってくるからです。花を置く場所によってその花の役割は異なります。演台の側に飾る花は参加者の視線を集める役割があります。一方、エントランスに飾る花には参加者を迎えるという役割があります。
花を置くサイズ感を相談するのは、花を置く場所や広さ、台の大きさなどによって適した花のサイズが変わってくるからです。
これらを事前にフラワーショップに相談することによってその場に適した花をを置くことができ、飾られた花はその役割を最大限に発揮することができます。そうすると、その講演会にぴったりの会場作りをすることことができ、講師の方や参加者の皆さんも満足されます。
冒頭で述べたように、飾られる花はフラワーショップによって異なってきます。自分がイメージした花を講演会当日に飾るためには、このように事前に相談することが重要です。
皆さんが選んだ花は講演会の写真として記録と記憶に残ります。華やかな花は講師の方をを引き立てる力があります。会場や講師の方にぴったりの花を選んでください。
