花の選び方・贈り方

夫婦にとって大切な結婚記念日に贈る花の選び方と注意点について

夫婦にとって大切な結婚記念日に贈る花の選び方と注意点について

大切な結婚記念日に花をプレゼントは素敵ですよね。でも、花に詳しくない男性は、「どういった花を贈れば良いのか分からない」のではないでしょうか?

ここでは、結婚記念日に贈る花の選び方と注意点をご紹介します。

結婚記念日を彩る花をどう選ぶ?

結婚記念日を祝して奥様へサプライズギフトを贈るという風習は、古代ローマの時代からあったのだとか。当時は、結婚25周年には銀の首飾り、50周年には金のティアラをプレゼントして奥様を驚かせたと伝えられているそうです。

現代の結婚記念日のプレゼントとして人気があるのは、なんと言ってもお花だそうです。時には喧嘩もするけど、いつも側で見守ってくれている旦那様からお花をもらって喜ばない女性はいないと思います。

どんな花でも奥様を笑顔にすることは間違いありませんが、どうせあげるなら、奥様をとことん喜ばせるお花にしたいですよね。こんなコンセプトで選んでみるというのはいかがでしょうか。

二人の思い出で選ぶ

これまでの二人の軌跡を振り返って、お花にまつわる印象的な出来事はありませんでしたか?

「初めて出会ったのはチューリップが綺麗に咲いてた時期だったな」とか、「結婚式の時の花の髪飾り。あいつ輝いてみえたもんな」とか、そんな懐かしい思い出を思い起こさせるようなお花を贈ってみみてはいかがでしょう。

結婚記念日をうっかり忘れてしまいがちという貴方が覚えている出来事や情景なら、奥様も必ずその日のことを鮮明に覚えているはずです。

奥様の好きな花で選ぶ

これはプレゼントを選ぶ際の王道ですよね。「これ」というお気に入りの花をお持ちの奥様であれば、たくさんのお気に入りの花を抱えた旦那様が玄関に立っていたら、奥様が笑顔になることは間違いないです。

奥様が玄関やリビングにお花を飾っている時に、そのお花が飾られていることが多いのではないかと思いますので、「これ」という花がすぐに思いつかないという方は、是非思い起こしてみてください。

色で選ぶ

お花をプレゼントする際に誰もが考えるのが、カラーコーディネートではないでしょうか。

鮮やかでエネルギーをもらえそうな色彩のお花、パステルカラーの心を穏やかにしてくれるような色彩のお花と、奥様に対して貴方が持っているイメージやそれを飾るであろう場所の雰囲気などを考慮して、最適な色を選んでみてください。

花言葉で選ぶ

一緒にいることがあまりにも当たり前になってしまって、奥様に愛の言葉や感謝の言葉ってなかなか伝えられないという旦那様たちも多いのではないでしょうか。

そんな旦那様たちには、是非プレゼントする花言葉に思いを込めて、奥様に捧げることをおすすめします。お花をいただいたら、花言葉を検索するという女性って意外と多いのですよ。花を手にした時の喜び、そして花言葉に込められたメッセージを知ってさらに喜んでもらえること間違いなしです。

結婚記念日に贈る花束やアレンジメントに選ばれる

では、実際にどんな種類のお花が結婚記念日に適しているのでしょうか。特別な日を彩るのに適したお花たちをご紹介します。

バラ

バラは古くから美と愛の象徴として、たくさんの神話やおとぎ話に登場しています。 恋愛小説やロマンチックな詩などでも、感情を、美しさを、情熱を、そして純愛を彩る花として 文人たちからも愛されてきました。

バラが愛される理由の1つとして、3,000種類にも及ぶと言われるバラエティーの豊富さがあげられると思います。特にその色彩の多さには目を奪われますよね。結婚式場や披露宴会場などでお祝いムードを盛り上げるのにバラを飾ったという人も多いのではないでしょうか。

数あるバラの中でも、結婚記念日に贈るものとしておすすめしたいのは、「トワパルファム」というバラエティー。その名に「パルファム(香水)」が使用されているほど、その深みのある甘い香りが魅力的なバラです。

大輪で何重にも重なる花びらが美しく、艶やかなブルーがかったピンクはブーケを手にした奥様の顔色を明るく映し出し、インスタ映えすること間違いなしです。

チューリップ

世界中で愛されるチューリップの花には、国によってさまざまな花言葉があるのだとか。チューリップは鎮静効果がある花としても知られているそうで、日本での一般的なチューリップの花言葉は「思いやり」と「博愛」と、慈悲深さを表すようなものとされています。

チューリップもバラ同様に千を超える品種があるそうですが、結婚記念日という特別な日におすすめしたいのは、「サンテンダー」という品種。細やかなフリルがその華やかさを際立てるこの花は、アプリコットがかったマットなピンク色です。

チューリップの色別花言葉によると、アプリコットは「照れ屋」、そしてピンクは「愛の芽生え」なのだとか。照れ屋の貴方も奥様との愛が芽生えた日を思い起こしながら、この「サンテンダー」の花束を奥様にプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

ブルースター

花嫁が結婚式に青い物を身につけると幸せになれるという言い伝え「サムシングブルー」。ブルーの花って意外と種類が少ないそうです。この「サムシングブルー」を求めて、ウエディングブーケに、この「ブルースター」という花を用いる人が増えているのだとか。

パステル調の小花で、ふんわりと、そして柔らかなイメージのこの花は、花嫁の可憐さを演出するのにはもってこいの可愛らしい花です。

「オキシペタル」とも称される「ブルースター」の花言葉は「信じあう心」。奥様への変わらない愛情を、是非この「ブルースター」というお花で伝えてください。

カラー

この「カラー」という花のネーミングについては諸説があり、ギリシャ語の美しい(カラー)が由来するという説や、ワイシャツの襟(カラー)に由来するとされる説などがあげられます。「オランダカイウ」という名前でも親しまれています。

この花は、紙をくるくる巻いて作ったラッパのような形が印象的です。ピンク、オレンジ、黄色などさまざまな色のものがありますが、中でも白は、花嫁さんの手元を華やかに彩るブーケに利用されることが多い花です。

花言葉は「華麗なる美」。何年経っても変わらない奥様の美しさを讃えるのにもってこいの花なのではないでしょうか。

ピオニー

ピオニーは、日本で美しい女性を表す時に使われる「立てば芍薬(しゃくやく)座れば牡丹(ぼたん) 歩く姿は百合の花」ということわざでおなじみの「芍薬」という花のことです。

言い伝えでは、この「ピオニー」という名前は、昔神様の寵愛を受けた、美しい妖精「ピオニア」に因んで名付けられたとされています。この妖精ピオニアは、彼女の美しさに嫉妬した女神に魔法をかけられて、千の花びらを持つ花に姿を変えられてしまったという言い伝えだそうです。

華やかな見た目とは対照的に、淡くさわやかな香りを放ち、仕事や家事で疲れた体を優しく癒してくれます。

ピオニーの花言葉は「恥じらい」「はにかみ」「優しさ」。いつも奥ゆかしく影から貴方を支えてくれる奥様への感謝の気持ちを、このピオニーという花に託してみてはいかがでしょうか。

ガーデニア

「とても幸せです」という、結婚記念日のお花に持ってこいの花言葉を持つ花が、ガーデニアです。日本では「くちなし」という名前でも親しまれています。

ガーデニアといえば、まず思い出されるのが、その香り。甘くてエキゾチックなその香りは、リラックス効果が高いとされていて、有名ブランドもこぞって、この香りをヒントに自社の香水を製造し販売しています。

一般的に「ガーデニア」と呼ばれるものは八重咲きのものを表すそうです。ボリュームのある真っ白な花は、香りと見た目の美しさから、ウエディングブーケや特別な日のプレゼントとして、この花を選ぶ人が多いようです。

ガーデニアを贈る際には、ガーデニアのみの花束を贈るのがおすすめです。香しい香りを放つこの花の魅力を視覚と嗅覚で伝えれば、花言葉のとおり、「とても幸せ」と思える空間を演出してくれます。

あじさい

ジューンブライドだった奥様には、あじさいのブーケで「あの日」を思い出してもらってください。

ただあじさいのブーケを渡す方には、ちょっとした注意が必要ようです。そのフォトジェニックな姿とは裏腹に、あじさいにはとってもネガティブな花言葉もあるようです。「移り気」「傲慢」「無情」と、結婚記念日に渡す花としてはどうかなと考えてしまいますよね。

こんなネガティブな花言葉のある花なのに、最近ますます結婚式などであじさいを使った演出が増えているのは、小さな花が結びついているあじさいの花の見た目からイメージする「家族団欒」というプラスの花言葉もあるからなのだとか。

奥様に手渡しする時には、必ず「いつも家族団欒でいられるのは、君のおかげだよ。ありがとう。」と、感謝の気持ちを花言葉にのせて渡すことをお忘れなく。

花店での花の買い方・選び方

足を運びやすい場所にある、既にアレンジされたものの中に好みのものがある、店の雰囲気が好きなど、利用する花店を選ぶ理由はさまざまあると思います。

どんな理由で選ぶにしろ、「ここ」と決めたお店があると、とても心強いです。いつも同じ花店を利用して、店の人との信頼関係を築いていれば、貴方のイメージにあった花束を、安心して「おまかせ」でオーダーすることができます。

また、いつも同じ花店を利用していれば、かなり早めでも、思い立った時に花束をオーダーして、奥様の誕生日や結婚記念日といった大切な日を「うっかり忘れてた!」という事態に遭遇することを防ぐことができます。お店の人に、前日にリマインダーメッセージを送信してもらうようにお願いしておくこともお忘れなく。

オーダーの際には、目的、もらう人のイメージ、渡したいお花のイメージ、色調、そして予算などをなるべく詳しくフローリストに伝えて、自分の思うイメージ通りの花を奥様に贈ることができるように準備してください。

オーダーする前に、一度はその花店に足を運び、店内にある花束などを研究してみることをおすすめします。そのお店によって、驚くほど出来上がりの花束には差があります。

はっきりとした色の花をベースに、エネルギッシュな、そしてファンキーなデザインの花束を得意とする店。淡い色合い、そして小ぶりな花を使ったエレガントなイメージの花束を中心に販売している店、という風に、奥様のそして貴方の好みにあったスタイルの花束を作る花店を選ぶと、商品を受け取った時のがっかりを防ぐことができます。

そして花店を覗くと、花束として用意されているものと、カゴなどに吸水性のスポンジを入れてそこに花を挿した「アレンジメント」と呼ばれるものが用意されていることにお気づきでしょうか。イメージに合わせて結婚記念日のお花をオーダーするという方は、フローリストにどちらのスタイルで用意して欲しいのかを必ず伝えてください。

奥様が花を日常的に飾る習慣がある方であれば、自分なりにアレンジを加えて飾ることを楽しんでもらうために花束を。そして反対に、忙しくてゆっくりと花を眺める余裕がないという奥様であれば、アレンジメントを用意するといいのではないかと思います。アレンジメントであれば、もらってすぐにゆっくり鑑賞ができるのでおすすめです。

ネットショップの活用

最近では、ネットショップでも花の種類や色だけでなく、アレンジしてくれるフローリストまで自分で選んでオーダーできるというシステムもあるようです。

ネットショップを活用する上で気をつけたいポイントは、贈る花束やアレンジメントの出来上がりサイズをきちんと確認しておくことです。「想像していたよりかなり小さくてがっかりした」というレビューをよく目にします。

ネットに掲載されている写真では、当然のことながら実際の大きさはなかなかはかりかねますよね。店舗にもよるとおもいますが、出来上がり商品の高さや幅などが明記されている場合は、それをきちんと把握した上で購入するよう心がけることをおすすめします。

また色彩も、画像では実際の色と若干異なっていたりすることもあるので、この点も注意が必要です。色や大きさに特別なこだわりがある場合には、やはり花店で実物を目で確認した上で選ばれることをおすすめします。

でも、「なかなかそんな時間がないんだよ」という方は、前述したフローリストが選べるスタイルのネットショップをおすすめしたいです。サンプルの画像を見ながら「このスタイル素敵だな」と思うものは、あとで調べてみると同じフローリストの作品だったということが多いように思います。

オーダーまでの流れとしては、登録されているフローリストたちの過去の作品などを画像で閲覧して、自分の好みのスタイルを多く作成しているフローリストを指定。目的、希望する花束のイメージ、そして予算を伝えてオーダー。自分の好みのフローリストが希望に合わせて花束を作成し、写真を撮って依頼者にメールで案内してくれるというシステムになっています。

貴方の希望を詳細に、そして明確に伝えるべく、フローリストと十分にコミュニケーションを取るように心がければ、かなり完成度の高い花束を奥様に贈ることができるのではないでしょうか。

まとめ

「結婚記念日に贈る花の選び方と注意点」いかがでしたか。少しでも、貴方の大切な日の演出の参考になればと思います。

ステキな結婚記念日になるといいですね。

ABOUT ME
ペルコ花店
当店は埼玉県杉戸町で開業して9年目のフラワーアレンジを専門とする花屋です。都内デパートのフラワーショップで修行を積んできた店長の遠藤えみが全てのアレンジやブーケをお作りしております。