ライブでミュージシャンに何かプレゼントを渡したいけれど、何を贈ったらいいか迷っている方にお花を贈ることをおすすめします。
品物をプレゼントするには色々と好みがあって難しいけれど、花束をもらって嫌な気分になる人などいません。
どんな花束を選んだらいいか、相手に失礼のないように贈るにはどうしたらいいか、そして花束でいかに効果的にあなたのことを印象づけることができるかご紹介します。
音楽ライブで花を贈る理由
何故、ライブでお花を贈るのが良いのか、その理由についてご説明します。
花はあなたの想いや心を伝える事が出来る
普通は嫌いな人に花を贈ったりしませんね。つまり花束を贈られた相手は、少なくともあなたが自分に好意を持っているのだと感じます。花はあなたの思いを印象づけるのに一番効果的なものなのです。
花を贈られて嫌な気分になる人はいない
花を贈られて気分を害する人はいません。花束をプレゼントされたら、どんな人でも笑顔になります。
また花が人に明るい気分や幸福感といった心理的な作用を与えることは、医学的にも証明されています。ライブの日に花を贈られたらミュージシャンの気分も上がり、ますますライブの充足感も高まります。
花には贈る意味がある
例えば結婚式の披露宴では沢山の花々が新郎新婦の座る壇上や、各テーブルに飾られます。
それは花には“祝う”という意味があるからです。花を贈ることは、ライブが開催されたことを祝う意味にもなるのです。
花には特別感がある
ライブ当日、あなたが受付でライブのチケット確認をするとき、そこにプレゼントされたと思われるアレンジメントされた花のバスケットが置かれていたとしたら、それがあなたが贈ったものでなくても、なんだか特別な気がしませんか?
他のミュージシャンから花のアレンジメントがいくつも贈られているのを見てもなんだかうきうきしますよね。花を贈るということは、贈ったミュージシャンだけではなく、その周りの人達にも華やかな気持ちを与えライブを特別なものにするのです。
花はライブを盛り上げる
あなたが勇気を出して、ライブの最中のタイミングがよい時にミュージシャンに花束を渡したら、渡されたミュージシャンも嬉しいし、周りで見ている他の人達も盛り上がります。あなたもライブの盛り上げ役になれるのです。
花は重荷にならない
あなたが行くライブはツアーの最中のライブかもしれません。
ということは翌日には次の会場にミュージシャン達は移動することになります。品物をプレゼントしたとなると、そのプレゼントを持って次の会場に向かうのもちょっと大変ですね。
花束ならば、その会場のスタッフや泊まったホテルの人などに差し上げることもできます。花を譲られた人も喜ぶでしょう。
プレゼントした方にとってはちょっと悲しいかもしれませんが、それによってそのミュージシャンのお株が少しでもあがったと考えれば嬉しいですよね。
音楽ライブの花の選び方
ライブハウスの場合
ライブハウスで活動するミュージシャンのファンであれば、そのミュージシャンを応援する気持ちがとても強いはずです。花はそんなあなたの気持ちを託すのにピッタリです。
まずはお花を贈りたいミュージシャンの好みをインタビュー記事やブログ・SNSなどで徹底的に調べましょう。やはり自分の好みに合ったものをプレゼントされると嬉しいものです。
私の知っているミュージシャンはスヌーピーが好きで、花束をスヌーピーの柄のリボンを巻いて渡したら“俺、スヌーピー好きなんだよね”ととても喜んでくれました。
他にもミュージシャンの曲の中に花の名前や好きな色をイメージするような歌詞があれば、そんな花を選ぶのもミュージシャンと合い通じる気持ちが生まれて効果的です。
ライブのバンドのジャンルにもよりますが、例えばロックならバラというイメージがあり、バラの花束を贈ることは割とスタンダードです。
しかしそれにとらわれず季節ごとの華やかな花、芍薬やダリヤ・ひまわりなど思わず目を奪われるような花をメインにした花束を贈ると相手は“色々と考えてくれたんだな”とあなたの気持ちを受け取ります。
そんな花束をステージに渡しに行くことができれば尚更ライブを盛り上げて喜ばれます。
またライブハウスの受付が独立した形(物販と兼用していない受付)の場合は、事前にバスケットに入った花のアレンジメントなどを贈ると、受付に飾ってもらえることが多いです。
ライブの前にリハーサルを演るので、贈られた人も目にする機会があり印象に残ります。
どうしても贈る花が決まらないという場合は、やはりバラの花束にすれば無難です。
レストランなどの小規模ライブの場合
レストランやバーなどライブハウスより小規模な会場で行われるライブで花束を贈る場合、花束はあまり大袈裟になりすぎない中くらいのサイズのものにしましょう。
花を選ぶポイントとしてはバラなどのスタンダードなものよりも、今はさまざまな種類の花があります。
例えばダリアひとつとっても、昔は“ポンポンダリア”と呼ばれる菊のような花が多かったですが、現在では“これがダリアなの?”というような華やかなダリアの花が沢山あります。
そんなちょっと珍しくて華やかな花を選ぶと、ライブ終演後にミュージシャンの方が客席に出てくることも多いので、あなたとの話のきっかけにもなります。
小さな会場で行われるライブは知り合いの方が出演される場合もよくあることです。チケットを頂いた場合はその金額と同じくらいか、それ以上の花束を贈りましょう。
同僚などと複数で花を贈る場合は、スタンド花と呼ばれるアレンジメントフラワーを贈るのも、ライブに華やかさを加えることになるのでおすすめです。
またライブをする演奏者の方が知り合いの場合、好きな花を知っていることも多いので、そういう場合はその好きな花の花束を贈れば喜ばれ、いい思い出にもなります。
ホールなどで行われる大規模なコンサートの場合
ドームやアリーナクラスで行われるミュージシャンのコンサートで花を贈る場合、スタンド花がお薦めです。
何故かというと大規模なコンサートでプレゼントをミュージシャンに直接渡すことはできないからです。大抵の場合、プレゼントボックスというものが用意されていて、そこにファンの方はプレゼントを入れるようになっています。
そのため花束をボックスに入れることができないのです。
スタンド花を贈ればライブを華やかに盛り上げることができ、送り主の名前を入れることが出来るので、名前を覚えてもらえるかもしれません。ただ会場によってはスタンド花の受け取りをしないところもあります。
ということは花を贈る人は少ないということになるので、ブリザードフラワーやボックスフラワーなどの花を贈ると目立つということにもなります。
ただしプレゼントボックスに入れられた品物や手紙などは仕分けされ、品物の包装紙などは全て剥がされてしまうので、自分の名前は品物の中にカードを入れたりするなどの工夫をしましょう。
またクラシックコンサートの場合、防犯上の理由もあり、会場内に花束を持ち込むことはできません。花束を演奏者に渡す場面をみたことがあるという方もいるかもしれませんが、その方は演奏家と親しい関係者の方で事前に打ち合わせされているのです。
そのため花を贈るにしても花束ではなく、ブリザーブドフラワーやボックスフラワーなどにしましょう。
クラシックコンサートでも演奏者は先生で観客はほぼその門下生という場合は、花束がおすすめです。もちろん花束は受付に一旦預けることになります。
先生の好きな花や好きな色を使った花束でもいいですし、クラシック音楽を学ぶ人は鑑識眼も高いので、少し変わった花を混ぜるのもあなたの個性が出て印象に残ります。
音楽ライブで花を選ぶときの注意点
ライブで花を贈る際には以下のことに注意しましょう。
- 1.ミュージシャンの方が花にアレルギーがないか調べておく
- 2.ミュージシャンのイメージや好みに合った花を選ぶ
- 3.曲に関連性があるものだとしても、菊の花は葬儀をイメージするので贈らない。正月のときやお祝いスタンドにも使うことがあるので葬儀をイメージするという言葉の言い方を変
- 4.花びらや葉などがポロポロと落ちやすいものは選ばない
- 5.花束は1つならば軽くても、沢山の花束は荷物になるので、あまり大きすぎる花束は贈らない
- 6.多数の方が出演するライブイベントの場合、他の出演者との兼ね合いもあるので余り大きな花束にしない
- 7.ライブイベントが長時間の場合、アレンジメントフラワーやボックスフラワーなど花がしおれないようなものを選ぶ
- 8.スタンド花は花を活ける部分が一段のものと二段のものがあり、個人や友達同士で贈るのであれば、応援しているけれども出しゃばらないように、一段のものを選んだ方が無難
- 9.クラシックコンサートの場合、いくら珍しくて自分が気に入った花があったとしても、まずは品のある花を選ぶ
音楽ライブの花の贈り方
ライブハウスの場合
ミュージシャンに花束を贈るタイミングは、ライブの演奏が終わった直後、メンバーが持ち場を離れて観客に挨拶している時がベストです。またMCをするミュージシャンが口下手な人の場合などは、MCが始まる直前に花束を渡すのも話の糸口になったりして効果的です。
もしあなたがそのミュージシャンのライブに行きなれていて、スローな曲が3曲ぐらい続くなどという構成が分かっていたら、スローな曲と曲の合間に静かにそっと花束を渡すのもライブの雰囲気がよくなります。
また、直接渡す勇気がないという方は、受付で“○○さんに渡して下さい”と言って預けてもいいでしょう。
レストランなどの小規模ライブの場合
ライブハウスと同じように演奏直後に渡すのがベストですが、ステージと観客の席が近いので、ミュージシャンと自分が近づくタイミングがあれば、その時に渡しても良いです。
またライブ後に客席にミュージシャンが出てくることが多いので、その時に渡すと話をすることも出来るのでおすすめです。
ホールなどで行われる大規模なコンサートの場合
スタンド花を贈る場合は会場のルールにしたがって贈ります。ブリザーブドフラワーやボックスフラワーの場合は、会場に用意されたプレゼントボックスに入れます。
クラシックコンサートの場合は、花束は花束受付に預けます。コンサートが始まると楽屋にそのまま届けられる場合もあるので、演奏者本人に直接手渡したい場合は、念の為その旨を受付の人に言っておきましょう。
コンサート終了後にサイン会などがあればその時に、それがなければ楽屋出口で出待ちをして渡します。
また演奏者が教室を開いているような先生で、観客は門下生のような場合は、花束は一旦受付に預けます。演奏終了後に必ず先生はホールに出てきますので、その際に渡すのがベストです。
音楽ライブで花を贈る時の注意点
ライブハウスの場合
ライブハウスに通うファンの方は、ミュージシャンに対して応援したいという気持ちがとても強い人が多いと思います。だからこそライブの時に花束を渡すタイミングで失礼のないように注意をしましょう。
1.ライブの流れを止めない
ライブの流れをよく見て、それを妨げるようなタイミングで花束を渡すのは辞めましょう。花束を渡してライブが盛り上がるようなタイミングを探すことが重要です。決してライブを中断させてはいけません。
2.ボーカルを立てる
バンドの主役と言えばやはりボーカルです。ボーカルの存在しないバンドでもバンドの主役となる人は存在します。しかしあなたが花束を贈りたい相手がバンドの主役以外のパートの方の場合、ライブ中に花束を渡すのは辞めましょう。
主役も観客も花束は主役に渡されるものだと思っています。しかしあなたがライブ中に主役以外の人に花束を渡すと、ライブの雰囲気を乱すだけではなく花束を贈られた方も心地よくは思わないものです。(普段は主役ではない方でも、その方のバースデイライブ等の場合はライブ中に花束を渡しても大丈夫です)
レストランなどの小規模ライブの場合
1.ライブの流れを尊重する
ライブの流れを中断させないようにしてください。はやる気持ちも分かりますが、花を渡すタイミングには気をつけましょう。
2.大き過ぎる花束は邪魔になることも
会場自体が狭いので、大き過ぎる花束を贈ると悪目立ちしますし、相手は渡された後の管理に困ってしまいます。
また、いざ当日会場入りしてから「花束大き過ぎたかも…」と思うかもしれませんので、会場の広さを事前に確認しておくと良いです。
ホールなどで行われる大規模なコンサートの場合
1.会場に事前確認を取る
スタンド花を贈る場合は必ず会場に確認して許可をとりましょう。
会場が受け入れるスタンド花のサイズの規定がある場合もあるので、サイズ確認も忘れずに。また会場に届ける時間も何時頃がよいか聞いておき、生花店に確実に伝えましょう。
2.事務所やファンのルールを守る
ミュージシャンやバンド・アイドルなど“花束のプレゼントを遠慮します”と公表している場合もあります。またファンクラブでプレゼントの取り決めをしていることもあります。
自分の行くコンサートのミュージシャンやそのファンクラブにどんなルールがあるのか調べておくとベストです。
3.イベントごとの配慮を怠らない
クラシックコンサートの場合は会場内に花束を持ち込むことは禁止です。
なぜなら演奏中に花をラッピングしたフィルムや紙が擦れて音をたてて演奏の邪魔になったり、花の香りを長時間嗅いでいるのが苦手なひとや、花粉アレルギーの方が観客の中にいる可能性があるからです。
隠して持ち込んだりするのは絶対に辞めましょう。
まとめ
花の贈り方や選び方・注意点などについてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
ここに書いた注意点などは私の体験した失敗例ものせています。ずいぶん前から楽しみにしていたライブで、相手を喜ばせたいがために花を贈ったのに、皆さんに嫌な思いをしてほしくはないからです。
私も色々なライブに行き花束を贈ったり、人が贈ったアレンジメントフラワーやスタンド花を沢山見てきました。もちろん他のファンの方がミュージシャンに花を渡す場面も。
花を贈ると決めたときから、ドキドキしたり迷ったり悩んだりして、ライブで花束を渡すのは本人にとっては一大イベントです。それでも勇気を出して渡す方も、花束を受け取ったミュージシャンもみんな笑顔で嬉しそうです。
花にはそんな“人を喜ばせる”という素敵な力があるのだと思います。是非あなたも花を贈ってライブを楽しんで下さい。
