開店祝いに花を贈りたいと思うけど「どんな花を選べばいいのか解らない」という方も多いのではないでしょうか。
おめでたい席を彩る開店祝いの花の種類やマナーは贈る人の品格やセンスといった評価にもつながるものですから、しっかりとマナーや種類を把握しておきたいですよね。
贈る側も贈られる側も幸せな気持ちになれるように、そして、開店する新店舗の新しい門出を祝福するためにも開店祝いに向いている花の種類や花を贈るときのマナーを確認しましょう。
開店祝いで贈られる花にはどんな種類があるの?
胡蝶蘭(コチョウラン)
胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」という花言葉を持っているとても縁起のよい花です。胡蝶蘭は見た目もゴージャスで華やかな雰囲気を持っているので、開店祝いというおめでたい席にもぴったりです。
胡蝶蘭は、開店祝いの花としては定番中の定番。花も一カ月以上という長い期間楽しめますし、花や葉が散っても枯れることなく何度も花を咲かせて持ち主を楽しませてくれます。根腐れと直射日光にさえ注意すれば長年楽しむことができるのも魅力です。
価格帯は3万円〜です。
スタンド花
スタンド花とは、スタンド台に飾られた花のことです。開店祝いの場を華やかに飾ってくれる存在感があり、非常に目立ちます。店舗入口に設置するととても目立つため客寄せの効果も期待できることから、開店祝いにとても向いている花です。
ですが、店舗の形状や広さによってはスタンド花の設置が難しい場合もあります。狭い店内や廊下に飾る場合はスタンド花は向いていません。
スタンド花を贈る場合には、ゆとりをもってスタンド花を置くことができるスペースがあるかを確認してから手配するようにしましょう。
また、スタンド花には生花が使用されており寿命は短めです。花が枯れてしまうと、花びらが散ることもありますし、花の種類によっては香りが強く飲食店には向いていない場合もあります。
スタンド花をオーダーする際には「どんなお店の開店祝いに贈るのか」を花屋にしっかりとお伝えしてその場に適した花でスタンド花を作る配慮をお忘れなく。
価格帯は大きさによっても異なりますが、2万円程度です。
アレンジメントフラワー
アレンジメントフラワーは、バスケットなどの容器に吸水性の高いスポンジを入れてそのスポンジに花を挿してアレンジしたものです。切り花を使用しているので、寿命は長くありませんが、鉢植えやスタンド花と違って、直接手渡しできるので気軽に贈る開店祝いの花としてとても喜ばれます。
アレンジメントフラワーは、花瓶の用意がなくてもスポンジに水を足すだけで数日間は花を楽しむことができます。また、容器やバスケットの形で色々な形を作ることができるため花束よりプレゼントするときのアレンジの幅が広いのも魅力です。
その一方で、アレンジメントフラワーは、花を茎から短く切ることが多く別の花瓶に花を移したいという場合にはあまり向いていません。ですので、花を活ける習慣がない方や、店舗にあまりスペースがないという場合の開店祝いには非常に適しています。
価格帯は3000円から20000円程度ですので、予算があまりないという場合でも贈ることができます。
花束
開店祝いの花を手渡ししたいという場合には、花束もオススメです。
手渡しできる切り花という意味ではフラワーアレンジメントと似ていますが、花束の魅力は「花瓶に移して楽しめる」という点です。
切り花を花束にする際には、短く茎を切ることが少ないので贈られた側が自分で花器や花瓶に活けて楽しむことができます。
省スペースの店舗や花を活ける花瓶などの用意があるということが解っている場合には、アレンジメントフラワーやスタンド花より花束が喜ばれることもよくあります。「花が好き」という方への開店祝いには、花束が適しています。
価格帯は、2000円から25000円程度です。リーズナブルな価格のものも選べるのでカジュアルなお祝いにも向いています。また、予約などがなくても花屋にいけばその場で作ってもらえるので、急に開店お祝いの花が必要になったときにも便利です。
観葉植物
花だけでなく、観葉植物も開店祝いとしてとても人気があります。長持ちする観葉植物は、新しい店舗に爽やかな色合いを添える存在として役立ってくれます。
花のような強い香りがないので、飲食店の開店祝いにもオススメです。
観葉植物にはたくさんの種類がありますが、開店祝いに送る場合には、手入れが簡単で育てやすく葉が落ちにくいものを選ぶのがポイントです。
観葉植物はとても長持ちするのが特徴です。つまり、開店後に店舗にずっと飾られることになるということ。
ですので、店舗スペースや日当たりなどに適した種類を選ばなくてはなりません。
そして、お店の雰囲気に合っているかという問題もありますので、贈る前にスペースや雰囲気、日当たりなどを確認したいところです。
贈った後で違和感なく大切にしてもらうためにも、まずは贈る相手に相談してから、観葉植物を選びたいですね。
価格帯は2000円程度の小さいものからから20000円程の大きいものまで様々です。す。
胡蝶蘭
胡蝶蘭は「幸福が飛んでくる」「あなたを愛します」という花言葉を持っているとても縁起のよい花です。胡蝶蘭は見た目もゴージャスで華やかな雰囲気を持っているので、開店祝いというおめでたい席にもぴったりです。
胡蝶蘭は、開店祝いの花としては定番中の定番。花も一カ月以上という長い期間楽しめますし、花や葉が散っても枯れることなく何度も花を咲かせて持ち主を楽しませてくれます。根腐れと直射日光にさえ注意すれば長年楽しむことができるのも魅力です。
価格帯は10000円から50000万円程度です。
開店祝いでは、どんな花が喜ばれるの?
飲食店の場合
飲食店の開店祝いの場合は、料理や飲み物の味を邪魔しないよう、香りが少ない花を選ぶのがマナーです。
そして、たくさんの人の目に止まって注目されるよう、人目を引くカラフルな花が好まれます。
飲食店の場合は、スペースが限られていることも少なくないので、大きさや飾る場所にも配慮して祝いの花をセレクトしてください。
雑貨やアパレルなどの場合
雑貨やアパレル店などの場合は、まず、お店の雰囲気を壊さないよう配慮する必要があります。どんなに豪華な花でも場違いになって悪目立ちしては意味がありません。
お店の雰囲気やカラーを壊さないように、贈る相手にしっかりと確認をしてから大きさや色、花の種類を選ぶのがポイントです。
確認がとても大切
開店祝いに花を贈るときには「サプライズしよう」などとは考えず、お店の雰囲気やイメージ、スペースや花瓶の有無などを送る相手に確認するほうが安心です。
大きな花を抱えて開店当日に突然、お祝いに訪れてもケースによっては「有り難迷惑」になってしまうかもしれません。
花には香りや寿命がありますし、生花は手入れが必要です。あなたの好みで「これがいいに違いない」と思っても、それが相手のニーズに合っているとは限らないのです。
美容院
美容院の開店祝いの場合は、胡蝶蘭などの華やかなものがおすすめです。胡蝶蘭なら、比較的省スペースでも飾ることができる上、知名度が高く見るだけで「胡蝶蘭だ」と解ります。
ゴージャスなルックスで来客の目を楽しませる視覚効果も高いので、美容院などの非日常的な空間にはぴったりです。
開店祝いで贈る花を選ぶ時のポイント
相場はどのくらい?
開店祝いで花を贈る場合の相場は、贈る相手との関係性によって変化します。
友人や知人の場合5000円~10000円位、取引先へ贈る場合は10000円~30000円位が相場です。また、取引先でも、関係性が深い場合は20000円~50000円位の高価な開店祝いを贈ることもあります。
開店祝いという華やかでおめでたい席に相応しい花を選んだり、ゴージャスなアレンジしたりするとどうしても価格が高くなる傾向があります。
幅広い予算と手入れのしやすさ、見栄えなどを考慮して、観葉植物を選ぶ方も少なくありません。
花を渡すタイミングとマナー
たくさんの方がお祝いに訪れる開店祝いの場ですが、お祝いの花を贈るタイミングは開店日当日、もしくは開店日前日がオススメです。
開店当日は忙しくなりますので、できれば前日にゆとりをもって渡す方が好印象です。前日に花を送れば、開店当日に入口や店内で花が来客を迎えてくれるという演出にもなります。
もし、前日が難しい場合には、開店当日の午前にお渡しするようにしましょう。
立札と祝いの言葉
お祝いに花を贈るとき、胡蝶蘭やスタンド花、観葉植物などの場合には立札にお祝いのメッセージを添えることができます。
開店祝いの場合は、”開店御祝””祝開店”という言葉とともに贈る側の会社名と氏名を立札に記載するのが一般的です。
立札以外では、メッセージカードや熨斗を付けるという方法もあります。立札、メッセージカード、熨斗のどれを選んでも失礼に当たることはありませんので、TPOに合わせて適した方法でメッセージを添えましょう。
こんな花はNG!縁起が悪くなってしまう花とは?
赤い花は避ける
これから新たなビジネスを展開していくという開店祝いに贈る花ですので、「火」や「赤字」を連想させる赤い花を送るのはマナー違反です。アレンジメントフラワーや花束を包むラッピングの色も、赤はNGです。
赤は縁起が良さそうにも思えますし、目立つのでついつい選びがちですが開店祝では赤い花は避けてピンクやオレンジ、イエローの花を中心に選びましょう。
忌み花も避ける
赤い花以外も、縁起が良くないイメージをもつ花や花言葉が良くない花は避けるのがマナーです。このような花を忌み花といいます。
花が首から落ちる椿や、お供え物のイメージがある菊、火という音が入っているヒグルマ、ヒオウギなどは避けたほうが無難です。
加えて、苦痛という花言葉のアロエや後悔という花言葉の紫のバーベナ、絶望という花言葉のマリーゴールドも開店祝いには適していません。フラワーショップで「開店祝い用」と伝えれば、これらの花は避けてくれるはずですが、贈る前しっかりと確認して失礼のないようにしたいですね。
まとめ
おめでたい場の開店祝いには、華やかなものが好まれる傾向があります。胡蝶蘭やスタンド花、アレンジメントフラワーや花束、観葉植物などいろいろな選択肢があるので、予算とケースに合わせて適したものを選びましょう。
開店祝いの場合は、血や火、赤字を連想させる赤い花はタブーになります。赤はできるだけ避けて、違う色の花を中心にするのがマナーですので、覚えておくことをオススメします。
